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大変ありがたいことに、水野スウの著作『わたしとあなたの・けんぽうBOOK』と『たいわけんぽうBOOK+』が、第24回平和・協同ジャーナリスト基金の荒井なみ子賞を受賞いたしました。

  平和・協同ジャーナリスト基金HP (Click!) 

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平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)とは、「平和」と「協同」のキーワードに関する優れた作品を発表したジャーナリストにへ市民からエールを送る、という趣旨の元、賛同する市民からの寄付によって運営されている基金です。
今年の大賞には、9月に行われた沖縄県知事選に関するファクトチェックを報道した琉球新報編集局政治部が選ばれました。

母である水野がいただいた荒井なみ子賞は、主に女性ライターへ送られる特別賞です。
今回の受賞は、35年続けてきた「紅茶の時間」や憲法のお話の出前も含めてと聞いていますが、ここにしるすのは、2冊のけんぽうBOOKの編集とデザインを担当した mai works の、ごくごく個人的な物語です。

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私がはじめて本を作ろうと思ったきっかけは、大学の卒論を先生以外にも読んでもらいたい、という単純な理由からでした。
当時はパソコンが大の苦手で、用紙サイズの変え方も、両面印刷の方法もわからない。
二つ折りしてホチキスで止めたら針の長さが足りくて、読んでるうちにバラバラとほどけてきてしまう。。
冊子と呼ぶのもおこがましい、そんな1作目でした。

論文なんておかたい文章を、途中で放り出さないで読んでもらうためにはどうしたらいいんだろう?
手に取った方が、どうか最後のページまでたどり着いてくれますように。
そんな一心でコトリとおかっぱの女の子をすみに書き加え、
みんなが迷子になりそうな場面では、コメントしたり応援したりしてもらいました。

(このコトリは相棒をティーに交代して、けんぽうBOOKでも引き続き案内役をしてくれています)

その後いろんなことができなくなってひきこもるようになってからも、
私は書いたり切ったり貼ったりしながら細々と冊子をつくっていました。
手を動かしている時だけは、自分を責めるきもちを忘れることができたから。
私は、私のためだけに冊子を作っていました。

そんな私のつくったものを見て「スウがしているワークショップをまいちゃんのデザインで冊子にしたらどう?」と提案してくれたのは、母の編集者だったはったんです。
私の目の前に、突然思いがけずやってきた「仕事」。
将来の夢でもなく、未来のための目標でもなく、ただひたすらに、私はその時の自分にできるせいいっぱいのことをしよう、と思いました。


まったく似てない、頭の丸い母と、四角い私。
二人のはじめての本づくりは、喧嘩あり涙ありでとても大変だったけど、
それまで大嫌いだった「考えすぎ」で「面倒くさい」自分も活きる場所があると知りました。
一人じゃ行けないところに、二人でなら一緒にたどり着けることを知りました。
そして、本はつくって終わりじゃないことも知りました。

たった1冊だったはずの『ほめ言葉のシャワー』という作品は、読まれることで、語られることで、出逢うことで、どんどん命が吹き込まれ、
そこからまた、あたらしい種がまかれていくようでした。
その種から生まれたのが、2冊の『けんぽうBOOK』です。


ジャーナリストでも専門家でもない私たちが、
できることを持ち寄って、手探りしながらつくった手づくりの本。
バーコードもついてない、産地直送のちいさな本。
それが、市民たちの想いを持ち寄ってつくられた貴重な賞の一つに、選んでいただけたということ。


それは、なんにもわからないまま本づくりをはじめた私にとって、
あなたが今までしてきたことは無駄じゃなかったよ、と肩をギュッと抱いてもらえたような、あたたたかく勇気づけられるできごとなのでした。


「ちゃんとしなきゃ」と思いすぎて一歩も動けなくなった私が、
「ちゃんとできない」はずなのに、自分のためだけにはじめてしまった本づくり。
長い時をかけ、巡り巡って「平和」と「協同」につながっていたなんてね。
12年前の自分に言ったら、どんなにびっくりすることだろう。

最後になりましたが、推薦文を書いてくださった典子さん、宗輔さん、
ささやかな作品に目を留めてくださった選考委員の皆さん、
そして、本を大切に想い育ててくださった皆さん、
本当に本当にありがとうございました!

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3月21日、池袋の要町あさやけ子ども食堂さんで、
「ふだん着のけんぽうのおはなし」というタイトルでお話の出前をします!
「しるしる憲法」さん主催の1DAYイベント、午後の部。

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いっしょに読もう!日本国憲法(第2部)
ふだん着のけんぽうのおはなし〜あなたはほかの誰ともとりかえがきかない
3月21日(月)
14:00-17:00
@要町あさやけ子ども食堂さん (Click!) 

しるしる憲法さんによるイベントのご案内はこちら (Click!) 
要お申込・こくちーずからお願いいたします (Click!) 
★もしもお申込方法がわからなければ、私まで直接ご連絡くださいね。

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私は憲法の専門家でもないし、なんの資格をもっているわけでもなくって、
憲法とのつながりと言えば、
ただ母と一緒に『わたしとあなたの・けんぽうBOOK』 (Click!) をつくったぐらい。
そんな普通な私が、なんでお話の出前に!?という、そもそものきっかけ、
「私がけんぽうと出逢った瞬間」のことを、今回はお話ししたいなと思います。


私は「私」を主語にしてしか語れないけど、個人的なことって、
実は普遍的なことにつながってる。
なんでもない人のプライベートな憲法との出逢いの話が、
へ〜憲法ってこういうものなんだ、って知る、ささやかな入口になれたらいいな。


だから、これはお勉強会でも講座でもなく、「ふだん着のけんぽうのおはなし」。
最近“けんぽう”ってよく聞くけど、私とは関係ないし…難しそうだし…という方、
そもそも、皆なんでそんな憲法、けんぽう、言ってるの!?という方に
聞いていただけたらとっても嬉しいです。


なんとゲストスピーカーに、雨宮処凛さん!
これ、まったくの偶然なんですけど、
実は私がけんぽうと出逢うまでのストーリーには、処凛さんはなくてはならない存在なんです。
そのことを人前でお話しするのは、今回が初めて。
こんな機会でもなければ、きっと一生人前では話すことなかっただろうな。


21日の日は、私にとってまるで天からふってきたご褒美のような1日になりそう!
もしもお時間が許せば、ぜひぜひ、ふだん着のけんぽうのおはなし、
聞きにいらしてくださいませ。


ちなみに、午前の部は、北海道で小学校の先生をしている村越さんをお呼びして、
ユニークな憲法のワークショップ。
めっちゃおもしろそうです〜。


前日の20日は、マガジン9さん主催で、
村越先生のワークショップ・拡大版@高田馬場。
この日は、ドイツから市民活動を研究しているパウルクニープさんも
ゲストスピーカーにやってきて超豪華ですよ!


カフェで、学校で、やってみよう!
「12歳からの憲法ワークショップ」実践編
 (Click!) 


ところで、しるしる憲法さんて、お名前がすてきだよね。
憲法変える?変えない?の前に、実は知らないよってこの方がずっと多いと思うから、
しるしる、がいいな、って。



画像は、絵本作家の降矢ななさんが、
しるしる憲法さんへのご賛同のきもちをこめてお描きになったオオカミくん。
めちゃめちゃかわいい!
ピンク、ミント、ホワイト3種のポストカードやシール、缶バッヂ限定販売中。
当日もご購入いただけますよ。
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今日の未明、ついに安保法案が参議院本会議で可決されました。
でもね、たくさんの人が「終わりじゃない。ここからはじまり」って言っているし、
(そこがこれまでとは違う空気な気がする!)
私も、ここからが本番、って思ってます。

国民に誠実でない方法で憲法違反の法案を成立させる政治家のこと、
やっぱり私は信頼できないな。
そしてそのような政治家が、法案を誠実に運用するとも思えないな。
だから、「あぁ、もうだめだ」って目をつむってしまったら、
それこそ相手の思うつぼなんです。
のど元過ぎれば暑さ忘れる方式で忘れちゃうことも、相手が望んでいることだよね。

憲法とこの国に住む人がないがしろにされたこの理不尽さを、
私はしっかりと感じて記憶したいし、
一人でも多くのひとに感じて、記憶してほしい。
そして、次の選挙につなげたい。

憲法の中身を知ると、今起こっていることがどんなにへんてこりんか、理不尽か、
よくよくわかります。
そのことを知ってほしくてつくった『わたしとあなたの・けんぽうBOOK』だけど、
私、この前人生で初めて街角でスピーチしたんです。
この本をつくろうと思ったきもちについて、こんなふうに。

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私がこの本の中で特に伝えたかったことは二つあります。
一つ目は憲法を守る義務があるのは国民ではなくて、
総理大臣や国会議員や公務員や天皇陛下、といった
私たち国民にはない権力をもつ人たちだということ。

彼らに一定の権力が与えられているのは、
あくまでも国民が生活する場としての国を運営するためです。
だけど、権力というのは時として
国民の望まない方向へと暴走していってしまいがちだということは、
数々の歴史が証明しています。
たとえどんな横暴な人間が政権をとったとしても、
国民の自由と権利が守られるために、ないがしろにされないために、
権力をしばるための機能として、憲法が存在しているのです。

そのことを前提にして考えると、9割の憲法学者や、
かつて内閣の憲法解釈を担ってきた元内閣法制局長や、
法の番人と呼ばれる最高裁の元長官が違憲だといい、
国民の8割が説明不足と感じ、6割が今国会での成立に反対だという安保法案が、
このまま通ってしまことを、私はおかしいと思います。

たとえ、もしもあなたが安倍総理を支持していて、
安保法案の中身に賛成だとしても、
やっぱりこんなやり方はおかしいよって声をあげる必要があると思います。
なぜって、一度こんなルール違反にOKを出してしまえば、
この先あなたが支持しない人が総理になって憲法違反をしたとしても、
文句が言えなくなってしまうからです。
この状況にあって、なおも立ち止まってくれない安倍内閣に、
私たちは堂々と「おかしい!」と声をあげる権利がある、ということを、
憲法は教えてくれています。

私はさっき、本の中で伝えたかったことは2つだと言いました。
もう一つは、この「おかしいと思うことに声をあげる」というのが、
私たちの権利であると同時に、責任でもある、ということです。
憲法が命じる矢印の向きは、ほとんどが権力をもつ側にむけられていますが、
12条は、私たち国民にむけて書かれた条文です。

第12条
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、
国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。

「不断の努力」というのは、絶え間のない努力、という意味です。
憲法が私たちに自由や権利を与えてくれているからといって、
それにあぐらをかいて私たちが何もしなくていい、なんてことはありません。
政治家は変なことはしないだろう、という
根拠のない信頼感に頼っていたらだめだよ、
今の自由や権利をこれから先も持ち続けていくためには、
私たちが絶え間のない努力をしなくちゃいけないと、憲法は言っているのです。

そのことを、本の中では「12条する」と表現しました。
だから、権力をもつ側が、おかしなことをしようとしたときに、
おかしい、って声をあげることは、立派な「12条する」なんです。

私は初め、スピーチしてって言われた時、
とてもじゃないけど自分に出来る気がしませんでした。
今だって、怖いし緊張しています。

だけど、私の友達には、
憲法を守る義務があるのは総理大臣や国会議員だということを知らない子もいます。
政府がルール違反をしようとしているときに、
そのルール違反はおかしい、と政府に伝える責任が私たちにあるということを
知らない子もいます。
そういう人、他にもたくさんいると思うんです。
だから、そのことを知ってしまった者の責任として、
そのことを知らない人へ伝える責任があると思ったから、
今私はここでスピーチをしています。
それが私の「12条する」ということなんです。

今この話を聞いてくださっている方の中に、
もしも立った一人でも、安保法案に賛成でも、反対でも、よくわからなくても、
自分の「12条する」はなんだろう? とふと考える方がいてくれるとしたら、
私はとても嬉しく思います。

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参議院での採決の過程によって、はからずも、
あの日スピーチで言ったこと、けんぽうBOOKに書いたこと、
それがそのまま証明されました。

私たちが「ちょっと待って、一旦止まって」と言っても、
権力はその声を聞かず、ふりきってしまうことがあるんだね。
選挙で選んだら、あとはもう政治家に任せておいて大丈夫ってことじゃなくて、
正当な手続きで選んだ人であったとしても、ルール違反をすることがあるんだね。

憲法がなんのためにあるのか、
そしてなぜ憲法に12条の「不断の努力」があるのか、
そのことがよ〜くわかりました。
だけど、このままだと、その憲法が機能不全になってしまいます。

ここから先、問われていくのは、主権者である私自身。
次の参院選まで、このきもちを忘れないで持ち続けて選挙で示すこと。
忘れっぽい私が、忘れないでいるために。
いろんな考えの人がいる中で、おもいを選挙に反映させるために。
私は何をしていこう。

それに、デモに行くまでではないんだけど、
なんかモヤモヤするって人ともつながりたいし、話したいな。
政治には無関心なんだよね、って人とも、つながる方法がないかなって考えたいな。
けんぽうBOOKは、そんな人にこそ読んでもらいたくてつくりました。
それを、どうやって手渡していくことができるかな。

たとえすぐに答えが出なくても、私は考え続けることをやめないでいようと思う。
違和感もモヤモヤもまだ言葉にできないきもちも全部大切にしながら、
進んでいこうと思う。
私が無関心であることが、権力をもつ側にとってはどうやら都合がいいらしいので、
だから私はこれからも、おかしいことはおかしいって言おうっと。
そう決めた私の心は、自分でも意外なほど晴れ渡っているよ。

これが、わたしの、12条宣言。

mai works
暑い日が続きますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか?

さて、mai works は2014年8月14日(木)から17日(日)までお盆休みをいただきます。
お休み前の発送につきましては、8月13日13時までにいただいたご注文が対象となります。
8月13日13時以降から8月17日までにいただいたご注文につきましては、
受注確認および発送作業が8月18日以降となりますのでよろしくお願いいたします。

どうぞ皆さま、すてきな夏休みをお迎えくださいますように!
今後とも mai works をよろしくお願いいたします。