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今日の未明、ついに安保法案が参議院本会議で可決されました。
でもね、たくさんの人が「終わりじゃない。ここからはじまり」って言っているし、
(そこがこれまでとは違う空気な気がする!)
私も、ここからが本番、って思ってます。

国民に誠実でない方法で憲法違反の法案を成立させる政治家のこと、
やっぱり私は信頼できないな。
そしてそのような政治家が、法案を誠実に運用するとも思えないな。
だから、「あぁ、もうだめだ」って目をつむってしまったら、
それこそ相手の思うつぼなんです。
のど元過ぎれば暑さ忘れる方式で忘れちゃうことも、相手が望んでいることだよね。

憲法とこの国に住む人がないがしろにされたこの理不尽さを、
私はしっかりと感じて記憶したいし、
一人でも多くのひとに感じて、記憶してほしい。
そして、次の選挙につなげたい。

憲法の中身を知ると、今起こっていることがどんなにへんてこりんか、理不尽か、
よくよくわかります。
そのことを知ってほしくてつくった『わたしとあなたの・けんぽうBOOK』だけど、
私、この前人生で初めて街角でスピーチしたんです。
この本をつくろうと思ったきもちについて、こんなふうに。

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私がこの本の中で特に伝えたかったことは二つあります。
一つ目は憲法を守る義務があるのは国民ではなくて、
総理大臣や国会議員や公務員や天皇陛下、といった
私たち国民にはない権力をもつ人たちだということ。

彼らに一定の権力が与えられているのは、
あくまでも国民が生活する場としての国を運営するためです。
だけど、権力というのは時として
国民の望まない方向へと暴走していってしまいがちだということは、
数々の歴史が証明しています。
たとえどんな横暴な人間が政権をとったとしても、
国民の自由と権利が守られるために、ないがしろにされないために、
権力をしばるための機能として、憲法が存在しているのです。

そのことを前提にして考えると、9割の憲法学者や、
かつて内閣の憲法解釈を担ってきた元内閣法制局長や、
法の番人と呼ばれる最高裁の元長官が違憲だといい、
国民の8割が説明不足と感じ、6割が今国会での成立に反対だという安保法案が、
このまま通ってしまことを、私はおかしいと思います。

たとえ、もしもあなたが安倍総理を支持していて、
安保法案の中身に賛成だとしても、
やっぱりこんなやり方はおかしいよって声をあげる必要があると思います。
なぜって、一度こんなルール違反にOKを出してしまえば、
この先あなたが支持しない人が総理になって憲法違反をしたとしても、
文句が言えなくなってしまうからです。
この状況にあって、なおも立ち止まってくれない安倍内閣に、
私たちは堂々と「おかしい!」と声をあげる権利がある、ということを、
憲法は教えてくれています。

私はさっき、本の中で伝えたかったことは2つだと言いました。
もう一つは、この「おかしいと思うことに声をあげる」というのが、
私たちの権利であると同時に、責任でもある、ということです。
憲法が命じる矢印の向きは、ほとんどが権力をもつ側にむけられていますが、
12条は、私たち国民にむけて書かれた条文です。

第12条
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、
国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。

「不断の努力」というのは、絶え間のない努力、という意味です。
憲法が私たちに自由や権利を与えてくれているからといって、
それにあぐらをかいて私たちが何もしなくていい、なんてことはありません。
政治家は変なことはしないだろう、という
根拠のない信頼感に頼っていたらだめだよ、
今の自由や権利をこれから先も持ち続けていくためには、
私たちが絶え間のない努力をしなくちゃいけないと、憲法は言っているのです。

そのことを、本の中では「12条する」と表現しました。
だから、権力をもつ側が、おかしなことをしようとしたときに、
おかしい、って声をあげることは、立派な「12条する」なんです。

私は初め、スピーチしてって言われた時、
とてもじゃないけど自分に出来る気がしませんでした。
今だって、怖いし緊張しています。

だけど、私の友達には、
憲法を守る義務があるのは総理大臣や国会議員だということを知らない子もいます。
政府がルール違反をしようとしているときに、
そのルール違反はおかしい、と政府に伝える責任が私たちにあるということを
知らない子もいます。
そういう人、他にもたくさんいると思うんです。
だから、そのことを知ってしまった者の責任として、
そのことを知らない人へ伝える責任があると思ったから、
今私はここでスピーチをしています。
それが私の「12条する」ということなんです。

今この話を聞いてくださっている方の中に、
もしも立った一人でも、安保法案に賛成でも、反対でも、よくわからなくても、
自分の「12条する」はなんだろう? とふと考える方がいてくれるとしたら、
私はとても嬉しく思います。

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参議院での採決の過程によって、はからずも、
あの日スピーチで言ったこと、けんぽうBOOKに書いたこと、
それがそのまま証明されました。

私たちが「ちょっと待って、一旦止まって」と言っても、
権力はその声を聞かず、ふりきってしまうことがあるんだね。
選挙で選んだら、あとはもう政治家に任せておいて大丈夫ってことじゃなくて、
正当な手続きで選んだ人であったとしても、ルール違反をすることがあるんだね。

憲法がなんのためにあるのか、
そしてなぜ憲法に12条の「不断の努力」があるのか、
そのことがよ〜くわかりました。
だけど、このままだと、その憲法が機能不全になってしまいます。

ここから先、問われていくのは、主権者である私自身。
次の参院選まで、このきもちを忘れないで持ち続けて選挙で示すこと。
忘れっぽい私が、忘れないでいるために。
いろんな考えの人がいる中で、おもいを選挙に反映させるために。
私は何をしていこう。

それに、デモに行くまでではないんだけど、
なんかモヤモヤするって人ともつながりたいし、話したいな。
政治には無関心なんだよね、って人とも、つながる方法がないかなって考えたいな。
けんぽうBOOKは、そんな人にこそ読んでもらいたくてつくりました。
それを、どうやって手渡していくことができるかな。

たとえすぐに答えが出なくても、私は考え続けることをやめないでいようと思う。
違和感もモヤモヤもまだ言葉にできないきもちも全部大切にしながら、
進んでいこうと思う。
私が無関心であることが、権力をもつ側にとってはどうやら都合がいいらしいので、
だから私はこれからも、おかしいことはおかしいって言おうっと。
そう決めた私の心は、自分でも意外なほど晴れ渡っているよ。

これが、わたしの、12条宣言。

mai works
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ついこの間まで、寒い寒い、が口癖だったはずなのに、
気つけば、春がやってきていました。
(前回の日記は2011年の年末ではないか・・・なんと!)


冬の間、バイク乗りはさながら、
冷蔵庫に身体まるごと飛び込んでるようなもの。
ほほの横を通り抜ける風は、ナイフみたいに鋭くってとげとげです。


それがある日突然、
ほほをやわらかぁくなでてくれている風に、はっ、と気がつく。

「春だ!」

1年のうちで一番幸せを感じる瞬間かもしれません。


「春だ!」

「春だねぇ」

そんな言葉を交わせる人がいれば、なお幸せ。
春の訪れを喜ぶ気もちのうえに、
その喜びを分かち合える人がいる喜びが、
まるでお化粧砂糖のようにふりかけられ、
それはそれは、あったかくって切ないきもちになります。


幸せだなぁ、と感じる私がいて、
その右隣には、同じように、幸せだなぁ、と感じている人がいて。
隣の人の、幸せだなぁ、の空気が、身体右半分からじんわり伝わってくると、
私の中からますます、幸せだなぁ、が、そろりそろりとしみ出してくる感じ。


そしておそらく、私の、幸せだなぁ、がまた、
隣の人の身体左半分へと伝わってゆき、
あたらしい、幸せだなぁ、がすぐそばで生み出されてゆく感じ。


1人では生み出せないもの。
1人と1人、でも生み出せないもの。
2人になって、はじめて生み出されるもの。


1人きりの時間が、タイムカプセルになって気づかせてくれたのね。
共有と循環、の、春なのです。


mai
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2011年のおわりに、
私はなんて言葉を口にできるのかわからなくって、
したらいいのかもわからなくって、
でも、
“全部”じゃなくても、“ちゃんと”じゃなくても、
伝えたいことがある、
なら、
伝えよう、って思いました。


2011年、出逢ってくれてよかった。
2011年、生きてくれてよかった。
その存在、ひとつひとつにかたちづくられた私が、
今日もここに生きてます。


2011年、涙ばっかりじゃなくて、
ふっと頬がほころぶ瞬間だって、きっとあったよね。


mai works には HP と WEBSHOP ができました。
『ほめ言葉のシャワー』のサイドブック、『贈りものの言葉』も完成しました。
銀座月光荘で、たくさんの懐かしいお顔、あたらしいお顔と出逢いました。
mai works の原点、『場の持つ力』が帰ってきました。


2011年12月30日から2012年1月3日まで、
mai works WEBSHOPはおやすみをいただいていますが、
あたらしい年に、作品を通してまたあなたとつながってゆけること、
心から願っています。


どうか、よいお年を。
本ができてから時間がたつごと、
『ほめ言葉のシャワー』では伝えきれないものが『贈りものの言葉』にあり、
『贈りものの言葉』では伝えきれないものがまた、
『ほめ言葉のシャワー』にあるんだなぁ、
なんて感じています。


それはね、あなたのできないことを私がしているのかもしれないし、
私のできないことを、あなたがしているのかもしれない、という、
当たり前だけど嬉しい発見と、どこか似てるね。



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今日は、私たち親子の夏休み日記を。


もともと燃費がいい (=エネルギーの使い方がうまい) 母ですが、
この夏のハードワーカーぶりは、
そばで見ていても (←離れてるけど、いつもそばにいるきもち)
大丈夫かいなーと心配になるほどで、
かたや燃費悪めの私の方も、てんやわんやしている内に、
あれまぁ、夏がもう終わりだー。


もちろん充実感たっぷり、でもやっぱり人間なので、ごほうび時間ほしい!
ドトウの8月最後の出前を終わらせて、母が我が家へやってくるというので、
夏休み!どこ行く?書林房五常さん!と即日決定。
夏から秋へと季節が変わる直前に、親子で名古屋へ夏休み旅、してきました。


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名古屋には強力ツアーガイドのバンドエイド (Click!) がいるので、
私たちはノープランのまま、えいやっと新幹線に乗ったら、あとはおまかせ。
美味しいランチをいただきながら、バンドエイドと爆笑だらけのトークをした後、
バンドエイドお父さんに個人タクシー出していただいて、
いざ、書林房五常さん!


五常さん (Click!) は、全国で唯一「紅茶3部作」を置いてくださっているという、
とってもきとくな本屋さんです。
その経緯は、こちら (Click!) に詳しく。


五常さんでのお取り扱いが始まったのは、今年の3月1日。
フェアも企画してくださるということだったので、
『贈りものの言葉』を完成させたら、絶対伺おうね!って、
母と楽しみにしていました。


だけどその後、3月11日の震災が起こり。
それまで進めてきた作業も、私自身の頭も、ぴたっとフリーズしてしまった時間、
はっと目が覚めたように、夢中で作品をつくった時間、
途中からは『いのちの未来と原発と』と平行作業で、
一段落する間もなく、月光荘の時間へと。


その間ずっと、五常さんへ伺えないままでいることが、
頭のはしっこでひっかかっていたのでした。
その後どうなっているかしら、もう置いてないかも……
ドキドキしながら扉を開いた視線のまっすぐ先に、
うわわ、すごいすごい!紅茶の時間コーナーが飛び込んできました。


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私たち自身、こんなにたくさん自分たちの作品が並んでるのって、
なかなか目にしたことないんじゃないか、というくらい、
それはそれはもう、立派なコーナーなのです。
あ!天井からは、ほめシャワやきもちの表紙写真が、
きちんとおめかししてもらって、ユラユラ揺れてる!


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それを目のはしっこにとらえながら、
おずおずと声をかけさせてもらった店員の方が、
社長さんの片腕であり、私たちの作品を担当してくださっているお嬢さんでした。
「mai works の中西です……」と言った瞬間に、
「あっ!」って顔ほころばせてくださって、その笑顔に私たちもホ~ッ。


その後、お店に出ていらした社長さんもご一緒に
4人でお話をさせていただきました。
なかなかお伺いできなかったことを詫びる私たちに、
社長さんの言ってくださったこの言葉が、とても嬉しかった。


「むしろ私たちの方からお礼にお伺いしなければいけないくらいです。
 こういう作品を置かせてくださって、ありがとうございます、と」


五常さんは、長いことレストランを開店されていた社長さんが、
一からご自分の手で始められた書店さんなのだとか。
なので、「売れる本」ではなく、「読んでもらいたい本」という
独自の視点を大切にして、品揃えを考えていらっしゃるそうです。


例えば、今力をいれている企画は、日本文学。
若いお客さんにも親しんでもらえたら、と
各社から出ている、古典と呼ばれる名作を一同に集めた棚を見せていただきました。
なるほど~確かにこういう棚づくりって、なかなか見かけなくっておもしろい!


そうだよね、本屋さんって、作品と読者を出逢わせてくれる場なんだよね。
当たり前のはずなのに、「電子書籍」なんて単語をあちこちで聞くようになってからは、
ふと意識の外にいってしまいそうだった事実を、
改めて、じわじわじわ~、と思い出しました。


しかも、私たちの作品は、産地直送が基本なので、
偶然目にしてもらう機会ってあんまりないのが宿命だけど、
ここでこうして置いていただけるおかげで、
私たちの知らないうちに、どなたかが出逢ってくださっているんだなぁ。


それだけでもう胸いっぱい、だったのに、
社長さんが「隣のコメダ珈琲でお茶でも……」とおっしゃってくださり、
お嬢さんとたっぷりたっぷり、放課後トークまで。


ちなみに、お隣に併設されているコメダ珈琲さんも、五常さんのお店です。
こちら↓は、コメダ珈琲名物・シロノワール


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もともとはお取引先さん、という出逢いだけれども、
お仕事の話だけじゃなく、きもち同士でお話しさせていただけたことが、
なんて幸せで、有り難いことだろう。
私にとっては、またひとつ、
作品が外へと通じる扉をひらいてくれたこと実感しつつ、の時間でした。


お忙しい中、お時間さいてたくさんお話聴かせてくださった五常さんのお二人、
中国から帰国して息つかぬ間だったのに、
何から何までコーディネートしてくれたバンドエイド、
お休みのところわざわざ車だしてくださったバンドエイドお父さん、
みんなみんな、本当にありがとうございました。


なんてスペシャルな夏休みの一日、ごほうび時間。
あぁ私、幸せもんだなぁ。


追伸:

五常さんで藤田雄幸さんの新刊 (Click!) 見つけました。
奥付の日付は、私たちが伺った一日前、
しかも、通常では五常さんしていない出版者さんですが、
お嬢さんがチョイスして取り寄せられたとのことでした。
なんとびっくり!


ライオン~作品が同じ本屋さんに並んでるよ。
嬉しいね。