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……水曜日、午後1時少し前になると、ドアの呼び鈴のところに、
   ちょうどそれが隠れるほどの大きさのちいさな看板
   ——木の枝を輪切りにしてひもをつけ、
   「ベルを鳴らさずそのままどうぞ」と書いてある——を出しに行って、
   それでその日の「紅茶の時間」がオープンします。 
   (「きもちは、言葉をさがしている」より)



私が生後11か月のころ、
母は石川県で不思議なオープンハウスを始めました。
この場所のこと、説明するのはなかなか難しいのだけど、
母いわく

「毎週水曜日の午後1時から6時まで開いている、あんまりはやってない、お金のいらない、ただの、喫茶店みたいなところ」

だそうです。


もの心ついたころから、それは私の暮らしとともに在り、
日常の風景でした。
だけど今だに、不思議な場所やなぁって思う。


「○○の会」でもなければ、サークルでもない、
茶飲み友達の井戸端集会所でもない。
なぜかはわからないけど、そこでは、
普段お母さんしてる人、お勤め人してる人、
学生してる人、不登校児してる人……
いろんな顔ぶれが、だけど、
名前の前についてる肩書きをいったん横に置いて、
心の内にあること話したり、そんな人の声に耳を傾けたり、
ただただぼーっとしたり。
思い思いの時間を過ごして、またそれぞれの場所へ帰ってゆきます。


そのあり方はなにひとつ変わっていないはずなのに、
だけど、ゆるやかに、そうとは感じられない速度で、
少しずつ、育ってきたような気がする。
場も、人も。


そんな「紅茶の時間」も、2011年で28年目を迎えます。
思春期の頃は、このへんてこな場所に
「なんねんてー」って反発したこともあったけど、
思いがけないことに、2007年から、私の mai works という仕事と、
「紅茶の時間」の歩みがところどころで交差しだしました。


こういうかたちで、紅茶で出逢ったたくさんの人たちと、
もう一度出逢いなおしをていること、
そして、家主である母と一緒に、協働作業していること、
それは私にとって、27年間がギュッと凝縮された、
なによりの贈りもののようであり、誇りのようでもあり。


だから、このHPにも登場してもらうことにしました。
「紅茶の時間」から生まれた作品は、
galleryの中の「紅茶の時間の本」から、
近況は紅茶なきもちblogから。
そっとのぞいてみていただけたら嬉しいです。


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